FortiGate トランスペアレントモードへ変更 【FortiOS v6.2.3】(修正・修正2)

FortiOS 5.4 以降はGUIでの設定項目が無くなっているため
CLIコンソールからコマンドで設定する必要がある
以下は FortiOS ver.6.2.3 で実施しています。
(※バージョンによってはメニュー表示名が異なります)

デフォルトの動作モードはNATモードですが
上位ルーターが192.168.100.1の場合
下位にFortigateを取り付けると192.168.1.99からIPを払い出されるため
下位のネットワーク環境が変わります。
トランスペアレント(透過)モードは、その名の通りルーターから
払い出されるIPを透過するため、既存のネットワーク環境を生かしたまま
Fortigateを導入することができます。

◆CLIで設定方法

Web管理画面右上の >_ をクリックしCLIコンソールを開き
以下のコマンドを実行する

config system settings
set opmode transparent
set manageip 192.168.100.10 255.255.255.0
 ※ 機器に割り当てるIPとサブネットマスク
set gateway 192.168.100.1
 ※ デフォルトゲートウェイ値 WAN接続されているルーターのIP
end

[補足]
上位モデルの場合などはエラーがでた時の対処方法

[Cannot change to Transparent mode because this vdom contains managed switches and switchctl-vlans.
Please clear managed-switches, disable fortilink and retry.
node_check_object fail! for opmode transparent
Attribute 'opmode' value 'transparent' checking fail -7610
Command fail. Return code -7610]

・fortilink 
Web管理画面 > ネットワーク > インターフェース > アグリゲート
fortilink を右クリックし編集をクリック

IPアドレス を Static(マニュアル) に変更し保存します。

その後、同じfortilink を右クリックし
set status > 無効
にします。

再度上記コマンドを実行すれば、大丈夫だと思います。

ここまでだとルーターからのDHCPが割り当てられないため
Fortigateへの通信が切断されます。
ルーターからDHCPにて割り当てを行っている場合は
設定するPCのIPアドレスも先に固定に変更しておきましょう

※すでに上記でトランスペアレントモードに変更した場合は
 DHCPが無効になっているため、設定PCのIPは固定にしておいてください。
(上記設定例だと 192.168.100.2 など)

次にデフォルトでは、ブロードキャストトラフィックが遮断されているため
ブロードキャストトラフィックを許可します。

◆ブロードキャストトラフィックを許可する方法

上記と同じくコンソール画面から以下のコマンドを入力します。

config system interface 
edit wan1
set broadcast-forward enable 
next
edit internal 
set broadcast-forward enable 
end

◆DHCPプロトコルを許可する方法

Web管理画面 > ポリシーオブジェクト > IPv4ポリシー > 「新規作成」
以下のように設定


名前:LAN-WAN1
着信インターフェース:LAN
発信インターフェース:WAN1
送信元:ALL
宛先:ALL
スケジュール:ALWAYS
サービス:DHCP
アクション:ACCEPT
インスペクションモード:フローベース
以下デフォルト

続いて


名前:WAN1-LAN
着信インターフェース:WAN1
発信インターフェース:LAN
送信元:ALL
宛先:ALL
スケジール:ALWAYS
サービス:DHCP
アクション:ACCEPT
インスペクションモード:フローベース
以下デフォルト

以上です。

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