Ubuntu にて LVM ボリュームをマウントし、アクセス権がないデータにアクセスする方法
別機器から取り外した LVM ボリュームは
そのまま Ubuntu などのディスク(ユーティリティ)では
マウントすることができません。
なおかつ、マウントできたとしてもユーザーデータなどは
アクセス権がかかっておりアクセスできません。
その場合の対処方法です。
例)Linux 系の PC が故障し、内蔵されているハードディスク
LVMボリュームで作成された形式からのデータ復旧
1.Ubuntu がインストールされたPCを用意
2.LVM2 をインストール
端末(ターミナル)で以下のコマンドを実行
apt-get install -y lvm2
3.VG(ボリュームグループ名)を確認
pvscan
PV /dev/***2 VG VolGroup00 lvm2 [**.** GB / 0 free]
4.LV(ロジカルボリューム名)を確認
lvscan
inactive '/dev/VolGroup00/LogVol00' [**.** GB] inherit
inactive '/dev/VolGroup00/LogVol01' [**.** GB] inherit
VolGroup00 に LogVol00 と LogVol01 があることを確認
5.LV(ロジカルボリューム)の属性を変更
lvchange --available y /dev/VolGroup00/LogVol00 /dev/VolGroup00/LogVol01
6.ディスク(ユーティリティ)を確認
ディスクデバイスの一覧に「ブロックデバイス」というのができているので
そのブロックデバイスを選択すると、右側にボリュームが表示されます。
マウントさせたいボリュームを選択し三角のマウントボタンをクリックしマウント
7.root 権限で nautilus(ファイルマネージャー)を開く
同じく、端末(ターミナル)で
sudo nautilus
で通常開きますが、エラーがでて開けない場合は
以下のコマンドを先に実行してください。
xhost si:localuser:root
こうすることで、ログアウトするまでは root 権限で nautilus を
GUI で実行することができます。
開いた nautilus(ファイルブラウザ)から
root や usr などのアクセス権がかかったフォルダにアクセスできると思います。
なお、データを取り出す際には(ドラッグアンドドロップで)
ファイルをコピーする側のファイルブラウザも↑と同様に root 権限で
開く必要があるので要注意。
以上