【HDD】ハードディスクの書き込み方式について【CMR/SMR】

ハードディスクの書き込み方式については以下の2種類があります。

ざっくり簡単に・・・

・CMR(Conventional Magnetic Recording)

以前から使われている方式
データはセクタをまとめたクラスタで管理されている
部分的なデータの書き換えにはキャッシュメモリは使われない

・SMR(Shingled Magnetic Recording)

安価で大容量なHDDに採用されてきている技術、瓦磁気記録方式とも呼ばれる
その名の通り「瓦 」を重ね合わせるようにデータを重ね合わせて記録する。
その為、同じプラッターでも多くデータを保存できるメリットがあるが
部分的なデータの書き換えが発生した場合
隣接しているデータも書き換える必要があるためキャッシュメモリを使用する
キャッシュメモリを使い切ってしまうと速度が大幅に低下する

・まとめ

上記のことを踏まえると
SMRは、システム、データベースなどランダムな書き換えが多い用途には向かない

ただ、ベンチマークでは性能自体に大きな差はでませんが
メディアキャッシュを使い切るような
ランダムライトのテストをした場合性能が極端に低下する。
※メディアキャッシュ(プラッターの外側にCMRで保存し、その後SMR領域に移動する技術)

アーカイブ用途で、一度保存したら使わない用途なら良いかと思いますが
OSインストールドライブやNASなどの用途には使わない方が無難です。

WD Red で、こっそり一部のHDDがSMR仕様に変更されていたこともあるので
WD Red(NASストレージ用)となっていても要注意です。
そういう件もあってか、CMR/SMRのリストをWDが公開(WD-BLOG)しています。

このブログの人気の投稿

ping テストのログを記録する方法

ddrescue コマンドによるクローンについて

Ubuntu を使用しDDコマンドでクローンの作成