投稿

5月, 2020の投稿を表示しています

【Windowsアップデート】Windows10 ver.2004 (May 2020 Update)アップデート公開と不具合情報【大型アップデート】

本日(2020年5月28日)より、Windows10の大型アップデート Windows10 ver.2004 (May 2020 Update) が配信開始されています。 現在のところは、Windows10 ver.1903/1909 ユーザー向けに対して提供されるようです。 機能アップデートという扱いのため、自動更新で更新されることはなさそうです。 ≪Windows10 ver.2004 の主な機能改善の一覧≫ ・Bluetoothデバイスのペアリングを「アクションセンター」でも実行可能に ・Microsoftアカウントのパスワードレスサインインのサポート(Windows Hello対応生体認証デバイスが必要) ・「Windowsキー+.(ピリオド)キー」で絵文字キーボードを呼び出す機能の追加 ・仮想デスクトップに任意の名称を付ける機能の追加 ・「DirectX 12 Ultimate」のサポート ・「Xbox Game Bar」におけるサードパーティー製ウィジェットのサポート ・「Microsoft Edge」の消費メモリ量の改善 ・「電卓」アプリの機能改善(常に前面に表示することが可能に) ・「メモ帳」アプリの機能改善 ・「Your Phone(スマホ同期)」アプリの機能改善 ・「Cortana」の単独アプリ化と機能改善(※1) ・日本語、中国語、韓国語の文字入力の改善 ・「Windows Subsystem for Linux 2」の機能改善 ≪現段階で確認されている不具合の一覧≫ ・複数のBluetoothデバイスに接続またはペアリングできない場合がある ・「Conexant ISST」オーディオドライバーを搭載したデバイスで「Windows 10 バージョン2004」の更新中・更新後にエラーや問題が発生する可能性 ・特定の「Conexant」または「Synaptics」オーディオドライバーを搭載したPCでブルースクリーンエラーが発生することがある。 ・IMEプロパティでテキスト入力フィールドのIMEモードを制御できない ・Intel iGPUを搭載したデバイスで可変リフレッシュレート(VRR)が有効にならない ・Thunderboltドックの抜挿で停止エラーが発生することがある ・Always On、Always Connected を使用している一部の

【SSD】SSDの4つのデータ格納方式について【SLC・MLC・TLC・QLC】

SSDのデータ格納方式(SLC・MLC・TLC・QLC)について 本当に詳しいことは除きます。。。 ・ソリッドステートドライブ(Solid State Drive/SSD)について ハードディスク(HDD)に代わるストレージ(記録装置)です。 HDDのプラッタ(記録する円盤)とヘッド(読み書きする部品)でデータを保存していますが SSDはNAND型フラッシュメモリ(メモリチップ)に電気的にデータを記録しています。 ・データ格納方式について フラッシュメモリにはセルというデータを保存するエリアがあり そのセルにデータを保存しています。 1セルあたりに記録できるデータが1ビットのデータを格納 SLC(Single Level Cell/シングルレベルセル) 1セルあたりに記録できるデータが2ビットのデータを格納 MLC(Multiple Level Cell/マルチレベルセル) 1セルあたりに記録できるデータが3ビットのデータを格納 TLC(Triple Level Cell/トリプルレベルセル) 1セルあたりに記録できるデータが4ビットのデータを格納 QLC(Quad Level Cell/クアッドレベルセル) という風に分かれます。 SLCはコストが高く、主に企業向け MLCやTLCなどは一般的に流通し QLCは、2018年末頃から流通し始めた もちろん言うまでもないが 容量あたりのコスト SLC > MLC > TLC > QLC 耐久性 SLC > MLC > TLC > QLC 書き込み速度 SLC > MLC > TLC > QLC である。 ただ、前回の記事(HDDのCMR/SMRの違い)と同様に QLCになるからと言ってパフォーマンスが大きく下がるということはない。 それも同じような技術が使われており(Samsungの場合) Intelligent TurboWriteという技術で 一部の領域をSLCとして記録するキャッシュとして使用し その後、通常通りにQLCに移動することで書き込み速度の大幅な低下を防いでいる。 但し、HDDのSMRの場合と同じくキャッシュを使い切ってしまうと著しく性能が低下する。 ※TLCのSSD 960 EVOでも採用されています。 ・まとめ 入手が難しい:SLC 信頼性重視なら:MLC 一般的な使い方なら:TLC 容量、コストメ

【WindowsUpdate】HP製の個人向け一部PCに更新プログラムインストール後ブルースクリーン発生する症状について【KB4549951】

HP製のデスクトップPCにてWindowsアップデート後に ブルースクリーン(エラーコード:KMODE EXCEPTION NOT HANDLED)が発生し 再起動してしまうという症状がでているようです。 5月22日付で日本HPカスタマーサポートからお知らせがでていました。 該当する更新プログラムは4月14日から配信された Windows 10 ver.1903/1909 向けの「KB4549951」のようです。 【対処方法】 ・その1(Windowsが起動している場合) システムの復元で更新プログラム「KB4549951」が適用される前の状態まで復元する。 ・その2(Windowsが起動しない場合) 回復メニューからトラブルシューティングのシステムの復元から「KB4549951」が適用される前の状態まで復元する。 ・その3(復元ポイントが作成されていない場合) スタートメニュー右クリックからPowerShell(管理者)を開き (起動しない場合は回復メニューからトラブルシューティング、コマンドプロンプトでいけると思います。) dism /Online /remove-package /PackageName:Microsoft-Windows-Holographic-Desktop-FOD-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~10.0.18362.778 を入力してEnter dism /Online /remove-package /PackageName:Package_for_RollupFix~31bf3856ad364e35~amd64~~18362.778.1.9 を入力してEnter いずれかの方法で「KB4549951」が適用される前に戻ったら Show or Hide Updates を使って上記の更新プログラムを非表示にしておきましょう。

【HDD】ハードディスクの書き込み方式について【CMR/SMR】

ハードディスクの書き込み方式については以下の2種類があります。 ざっくり簡単に・・・ ・CMR(Conventional Magnetic Recording) 以前から使われている方式 データはセクタをまとめたクラスタで管理されている 部分的なデータの書き換えにはキャッシュメモリは使われない ・SMR(Shingled Magnetic Recording) 安価で大容量なHDDに採用されてきている技術、瓦磁気記録方式とも呼ばれる その名の通り「瓦 」を重ね合わせるようにデータを重ね合わせて記録する。 その為、同じプラッターでも多くデータを保存できるメリットがあるが 部分的なデータの書き換えが発生した場合 隣接しているデータも書き換える必要があるためキャッシュメモリを使用する キャッシュメモリを使い切ってしまうと速度が大幅に低下する ・まとめ 上記のことを踏まえると SMRは、システム、データベースなどランダムな書き換えが多い用途には向かない ただ、ベンチマークでは性能自体に大きな差はでませんが メディアキャッシュを使い切るような ランダムライトのテストをした場合性能が極端に低下する。 ※メディアキャッシュ(プラッターの外側にCMRで保存し、その後SMR領域に移動する技術) アーカイブ用途で、一度保存したら使わない用途なら良いかと思いますが OSインストールドライブやNASなどの用途には使わない方が無難です。 WD Red で、こっそり一部のHDDがSMR仕様に変更されていたこともあるので WD Red(NASストレージ用)となっていても要注意です。 そういう件もあってか、CMR/SMRのリストをWDが公開( WD-BLOG )しています。

【WindowsUpdate】2020年5月度 更新プログラム 不具合【Windowsアップデート】

2020年5月配信に配信された Windowsアップデート(更新プログラム)の不具合情報です。 ・Windows 10 Ver. 1903/1909 用の更新プログラム (KB4556799) 【一部環境にてオーディオの問題が発生】 音が鳴らなくなったり、マイクが機能しない等 ≪改善方法≫ 1.タスクバーのボリュームアイコンを右クリック 2.サウンド設定を開く 3.関連設定の「サウンドコントロールパネル」をクリックします。 4.[再生]タブで「スピーカー(Realtek)」を右クリックして「プロパティ」を開きます。 5.[詳細]タブで、「オーディオ機能拡張を有効にする」を無効にします。 6.[OK]をクリックして変更を適用します。 ※他のオーディオデバイスがある場合のすべてのオーディオ拡張を無効にする必要がある場合もあります。 ・その他の拡張機能を無効にする ・ヘッドフォンの拡張機能を無効にする また、Realtekドライバーが見つからない場合は、ドライバーをダウンロードしてインストールする必要があります。 さらに上記で改善されない場合は[詳細]タブの規定の形式を「16ビット」に変更することで 問題の一部が解決する場合もあります。 それでも改善されない場合は、更新プログラムをアンインストールし 新しい更新(修正版)が配布されるまで更新を一時停止( Show or Hide Updates )する必要があります。 【一部環境にてデスクトップアイコンやファイルの消失が発生】 実際には、ユーザープロファイルが正常に読み込まれず 一時プロファイルで読み込まれてログインされるため デスクトップやドキュメントフォルダなどがデフォルトになっているため消えたように見える。 ≪改善方法≫ その1. 複数回の再起動(6~8回くらいは試す)※必ず改善はされない その2. 更新プログラムのアンインストール 1.スタートメニューをクリック 2.[設定] →  [更新とセキュリティ] →  [更新履歴を表示する]を開く 3.「更新プログラムをアンインストール」をクリック 4.KB4556799 の更新プログラムを選択 5.上部にある[アンインストール]ボタンをクリック 但し、自動更新で再度、更新プログラムが適応されると 同じ症状になる可能性もあるので( Show or Hide Updates

【Excel】一部のマクロが組み込まれたエクセルファイルが正常に開けない問題と解決【Office】

ある特定のマクロが組み込まれたExcelファイルを開くとエラーが表示される問題 「システムエラーです。:&H80004005(-2147467259)エラーを特定できません。」 「このブック内のVisual Basic for Applications(VBA)マクロは破損しており、削除されました。」 「ファイル名.xlsx'の一部の内容に問題が見つかりました。可能な限り内容を回復しますか?ブックの発行元が信頼できる場合は、[はい]をクリックしてください。」 など。 【発生条件】 Excel のバージョンが 16.0.12624.20422 がインストールされている 開くExcelファイルに特定のマクロが組み込まれている場合 【回避策】 ・Excel 2013/2016/365 (C2R ( Click to Run )版)   Excel のバージョンを 一つ前のバージョンの 16.0.12624.20382 にロールバック ・ストアアプリ版   デスクトップ版に切り替え(再インストール) ・Excel 2010 や インストーラー形式(MSI版)   該当の更新プログラムをアンインストール 【補足】 Excel 2013/2016/365 (C2R ( Click to Run )版)と イントーラー版(MSI形式)と ストアアプリ版 や Excel 2010 とでは対処方法が異なります。 C2RとMSIの見分け方は、Excel のバージョンの確認の画面で直接 Officeの更新プログラムをダウンロードできるのはC2R版です。 【回避手順】 ・Excel 2013/2016/365 (C2R ( Click to Run )版)   コマンドプロンプト(管理者)を開く   cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun   と入力し、上記フォルダへ移動   officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.12624.20382   と入力し、ロールバックを開始   更新プログラムをダウンロード/インストールされました と表示されれば完了