【Excel】一部のマクロが組み込まれたエクセルファイルが正常に開けない問題と解決【Office】

ある特定のマクロが組み込まれたExcelファイルを開くとエラーが表示される問題

「システムエラーです。:&H80004005(-2147467259)エラーを特定できません。」

「このブック内のVisual Basic for Applications(VBA)マクロは破損しており、削除されました。」

「ファイル名.xlsx'の一部の内容に問題が見つかりました。可能な限り内容を回復しますか?ブックの発行元が信頼できる場合は、[はい]をクリックしてください。」


など。


【発生条件】
Excel のバージョンが 16.0.12624.20422 がインストールされている
開くExcelファイルに特定のマクロが組み込まれている場合


【回避策】
・Excel 2013/2016/365 (C2R ( Click to Run )版)
  Excel のバージョンを 一つ前のバージョンの 16.0.12624.20382 にロールバック
・ストアアプリ版
  デスクトップ版に切り替え(再インストール)
・Excel 2010 や インストーラー形式(MSI版)
  該当の更新プログラムをアンインストール


【補足】
Excel 2013/2016/365 (C2R ( Click to Run )版)と
イントーラー版(MSI形式)と
ストアアプリ版 や Excel 2010 とでは対処方法が異なります。
C2RとMSIの見分け方は、Excel のバージョンの確認の画面で直接
Officeの更新プログラムをダウンロードできるのはC2R版です。


【回避手順】
・Excel 2013/2016/365 (C2R ( Click to Run )版)
  コマンドプロンプト(管理者)を開く
  cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
  と入力し、上記フォルダへ移動

  officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.12624.20382
  と入力し、ロールバックを開始
  更新プログラムをダウンロード/インストールされました と表示されれば完了
  完了後は、Excel の設定(アカウント)→更新オプション→更新を無効にする
  にしておかないと、また自動で更新がかかります。

・Excel2013は以下のフォルダ
  cd %programfiles%\Microsoft Office 15\ClientX64 (※32bitはClientX32)
  に移動
  officec2rclient.exe /update user updatetoversion=15.0.5223.1001
  と入力


・ストアアプリ版
  Office.comよりデスクトップ版をインストールしましょう。
  インストールの際は、オフラインインストーラーを使用しましょう。
  インストール完了後は、上記と同じく更新オプション→更新を無効にするを忘れずに
  ※そのままインストールするから選んだ場合最新のバージョンでインストールされてしまいます。
  ※紐づいているMicrosoftアカウントや、Officeのプロダクトキーは事前に確認しておきましょう。


・インストーラー形式(MSI)Excel や Excel 2010 の場合
  以下の該当する更新プログラムをアンインストール
   Excel2010 更新プログラム(KB4484285)
   Excel2013 更新プログラム(KB4484283)
   Excel2016 更新プログラム(KB4484273)
  その後、自動更新で再度当たらないように
 Show or Hide Updates を使って 該当の更新プログラムを非表示にしておきましょう。
(参考:過去記事

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