Windows10 起動しない場合に試したいこと。

よく Windows10 が起動しない場合があると思いますが
その場合に試したい内容を紹介しています。
(解決方法ではありません)

起動しない状態と言っても、内容はさまざまですが
前提として部品に問題がない場合を条件としています。
( UEFI/GPT 構成された Windows10 として説明しています)
※特殊な構成や環境は除く。

ーーー

はじめに起動しないパターンとして以下のような症状などがあります。

電源 ON 後


1.BCD エラー

※ブート構成データ ( Boot Configuration Data )
起動構成情報が格納されたファイルに問題がある場合
そもそも、Windows を読み込む前のため2や4、5の問題とは異なる

2.Windows 起動中のブルースクリーン

起動中に問題が発生する場合、停止コードや失敗した内容で
問題が発生している箇所やファイルなど特定できる場合があるが完全ではない

3.自動修復が開始される(正常に起動されず繰り返す)

電源投入直後に、この画面になる場合や
2、のブルースクリーン後になる場合などのケースがある。
その為、BCD が問題でも発生する可能性がある。

4.Windows起動中に止まる(くるくる読み込み続ける)

くるくるが継続される場合は、くるくるが止まる場合もあり。
HDD のアクセスランプが消灯している場合や
同じサイクルで、わずかに点滅を繰り返す場合は止まっていると判断
激しく点滅の場合は、何か読み込んでいる可能性がある。

5.ログイン後、画面が真っ暗(カーソルのみ)
こちらも、HDD のアクセスランプの状態により判断
激しく点滅の場合は、何か読み込んでる可能性もある。

などが、主な症状になります。
それぞれで試すことが変わってきます。

ーーー

【 試すことリスト(詳細説明は省いています)】

(A) BCD エラーの場合

 BCD(起動構成情報)の破損などが原因のため
 BCD の修復は以下を参照

■Windows10 インストールメディア起動のコマンドプロンプトより■

diskpart
list volume
select volume 2  (システムブート領域 FAT32 )
assign letter=B
exit
cd /d b:\EFI\Microsoft\Boot
ren BCD BCD.bak
bootrec /Rebuildbcd
Y  (一覧追加するYES)
bootrec /fixboot
bcdboot c:\Windows /l ja-JP /s b: /f ALL
exit

※スタートアップ修復2回繰り返す(インストールディスクから立ち上げ直して)

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(B)その他の場合

2.3.4.5.は、原因が多岐に渡るため原因が分からなければ
順に試していくような感じです。

「Windows10 のインストールディスクより起動」

(1)スタートアップ修復のログを確認
スタートアップ修復を実施する。
ログファイルが保存されたら、そこを開き参照する。



ログファイル:c:\Windows\System32\LogFiles\Srt\SrtTrail.txt
を開き確認する。詳細オプション→コマンドプロンプトから
c:\Windows\System32\LogFiles\Srt\SrtTrail.txt と入力
エラーログを確認できるので、問題がでている箇所を特定する。

「原因が不明なエラー」や
「C:\EFI\Microsoft\boot\resources\custom\bootres.dll 破損」
などの場合は、原因の特定が難しいです。

(2)各ドライブにチェックディスクを実施する
・CHKDSK C: /F 

(3)オプション起動を、いくつか試す。
※予め F8 起動を有効にしておくと便利
bcdedit /set {default} bootmenupolicy legacy
 
・セーフモードを有効にする
・ドライバー署名の強制を無効にする
・起動時マルウェア対策を無効にする

・障害発生時の自動再起動を無効にする
 ※一瞬でブルースクリーンが消える場合のみ



(4)システムの復元
複数の復元ポイントがある場合は、直近のものから順に

(5)直近の更新プログラムのアンインストール( Win10 ver.1809 以降)



・最新の品質更新プログラムをアンインストールする。
 品質ロールアップの更新プログラム等

品質で駄目なら↓

・最新の機能更新プログラムをアンインストールする。
 ビルドのアップデート等(アップデート後10日未満のみ)
 今までのロールバックってやつです。

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(補足)
いろいろ紹介してきましたが
スタートアップ修復ログの確認や、ブルースクリーンのエラー内容の確認
他、原因と思われる部分が特定できれば対処が異なってきます。
こちらは、あくまでも原因が特定が困難な状態で
一通り試せる内容となっています。

参考まで。

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