弥生(やよい)系のソフトを使用中に[エラーコード:10204-2]が表示される場合の対処方法(WMIの問題が対象)

ライセンス認証およびオンラインアップデートで[エラーコード:10204-2]が表示され
ソフトが起動しない等のトラブルが発生している場合で
WMI(Windows Management Instrumentation)が正常に動作していない時の対処方法です。


※WMIが原因で他のエラーが発生しているときも同様の作業で改善できる場合があります。

【修復パターン1(WMIコンポーネントの再登録)】


WMI コンポーネントが正しく登録されていない場合に有効です。

1.コマンド プロンプト(管理者)を実行し下記のコマンドを実行


cd /d C:\Windows\system32\wbem

for %i in (*.dll) do RegSvr32 -s %i

for %i in (*.exe) do %i /RegServer

2.再起動

ファイル名を指定して実行(Win+R)から wmimgmt.msc を実行

WMIコントロールを右クリック→プロパティ

正常に接続しました<ローカルコンピューター> となっているか確認

改善されなければ以下も行う。


【修復パターン2(リポジトリの再構築) 】

0.コマンドプロンプト(管理者)で全て行う場合

 以下のコマンドを実行

net stop winmgmt

 他のサービスも停止するかどうか → 続行[YES]

cd /d C:\Windows\System32\Wbem

ren Repository Repository.old

net start winmgmt

exit

 再起動で改善されているか確認
 ファイル名を指定して実行(Win+R)から wmimgmt.msc を実行
 WMIコントロールを右クリック→プロパティ
 正常に接続しました<ローカルコンピューター> となっているか確認

※上記で Repository フォルダがリネームできない場合は、下記の手順を実施
 GUI手順で説明しています。

1.WMIサービスを停止


 管理ツールを開く
 サービスとアプリケーションのサービスをクリック
 右のリスト内にある「Windows Management Instrumentation」を
 右クリックして「停止」を選択

※別のサービスも停止させる必要があるので、他のサービスも停止しますか?「はい」で
 正しく停止されない場合は、セキュリティソフトも一度停止させてみてください。

2.レジストリからリポジトリを参照先を変更


 レジストリエディタを開き以下のキーをまで表示させる

HKEY_LOCAL_MACHINE
 L SOFTWARE
   L Microsoft
     L WBEM
       L CIMOM を選択

 右側の一覧にある Repository Directrory を右クリック→修正

C:\Windows\system32\wbem\repository から
C:\Windows\system32\wbem\repository_temp に変更(なんでもいいです)

3.WMIサービスを起動


 先ほど停止したサービス「Windows Management Instrumentation」
 右クリック→再起動

4.以下のフォルダをリネーム


C:\Windows\system32\wbem\repository

 repositoryフォルダをrepository_bakにリネーム

5.再度WMIサービスを停止


 「Windows Management Instrumentation」を右クリック→停止

6.レジストリのリポジトリディレクトリを元に戻す

レジストリエディタを開き以下のキーを選択

HKEY_LOCAL_MACHINE
 L SOFTWARE
   L Microsoft
     L WBEM
       L CIMOM を選択

 右側の一覧にある Repository Directrory を右クリック→修正

C:\Windows\system32\wbem\repository_temp から
C:\Windows\system32\wbem\repository に変更(元に戻す)

7.再度、WMIサービスを起動


 repository が新たに生成されます。

8.再起動


 ファイル名を指定して実行(Win+R)から wmimgmt.msc を実行

 WMIコントロールを右クリック→プロパティ

 正常に接続しました<ローカルコンピューター> となっていればOKです。

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