Windows10 ビルドアップデートによる 上書き修復について

Windows10 における動作不良の際に
ビルドアップデートを行うことによりWindowsを上書き修復する方法

ビルドアップデート行える状態は、どこまでの動作不良かによって対応が変わります。

条件としては
通常起動でWindowsインストールディスクの Setup を実行できるか になります。
実行する方法は、どんな方法でもかまいません

試した中では、同ビルド、バージョンで行うほうが望ましいです。
※上位バージョンにアップグレードする場合は
 アップグレード処理が途中で入るため
 そのアップグレード自体で不具合が生じてしまう可能性があります。


・バージョンの確認方法


 Windowsキー + R で(ファイル名を指定して実行)
 名前に winver を入力し OK 



Windows10 ビルド種類
・Version 1507 (TH1)(RTM) (OS build 10240) 最初の Windows10
・Version 1511 (TH2)     (OS build 10586) 初めの大きなアップデート
・Version 1607 (RS1)   (OS build 14393) Aniversary Update
・Version 1703 (RS2)   (OS build 15063) Creators Update

Windows10のインストールディスクのビルドの確認については
以前の記事(Windows イメージのビルド確認する方法)を参照ください。



症状によって手順が変わるため、順を追って記載します。


動作不良を発生しているがデスクトップ画面で
エクスプローラーなどの操作は可能な状態


 Wndows10のインストールディスクを挿入し
 エクスプローラーからCD/DVDドライブ内の setup を実行です。



動作不良が発生しておりエクスプローラーが動作しない

 スタートメニューを右クリックし、コマンドプロンプト(管理者を実行)

 もしくは

 Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」が開く
 CTRL + SHIFT + ESC でタスクマネージャー開き
 タスクマネージャーのファイルから新しいタスクの実行
 cmdでコマンドプロンプトを実行
 ※この場合は、管理者ではないのでタスクバーに表示されている
  コマンドプロンプトを右クリックし管理者で実行を選択

 コマンドプロンプト(管理者)から
 Windowsインストールディスクに入っている setup.exe を実行
 E:\が光学ドライブの場合

E:\setup

 ※ドライブレターが不明な場合は、コマンドプロンプトで notepad 実行し
  メモ帳の開くから確認するか

dir D:\

 などで、D → E → F と変更しながらディレクトリの参照をします。
 boot,efi,sources,autorun.inf,bootmgr,bootmgr.efi,MediaMeta.xml,setup.exe
 などが表示されていればインストールディスクだと思います。



動作不良で通常起動状態ではタスクマネージャーなども実行できない状態で
コマンドプロンプトが実行できない場合

 CTRL + ALT + DEL で一度ロック画面を表示させ
 Shift を押しながら再起動を選択し再起動
 セーフモードを実行します。

 上記メニューで再起動を行ってから
 トラブルシューティング → 詳細オプション → スタートアップ設定 → 再起動

 再度、起動されたら 「スタートアップ設定」 画面が表示されるので
 4)セーフモードを有効にする を選択

 セーフモードで、同じようにタスクマネージャーやコマンドプロンプトが
 実行できるかトライします。

 コマンドプロンプトが実行できれば下記、コマンドにてAdministratorを有効にします。

net user Administrator /active:yes

 一度、サインアウトし、Adminでログインしてみます。

 ログインできたら、一度 通常起動で再起動を行います。

 通常起動で、再起動し Admin でログインでき
 なおかつ、コマンドプロンプトなどが実行できれば
 Windowsインストールディスク内の setup.exe 実行します。



セーフモードでも、コマンドプロンプトが実行できない場合
 
 ツールなどを使用し、Administratorを有効
 もしくは、レジストリを変更し有効などの方法があります。
 ただし、セーフモードでも何も操作ができない場合は
 問題が大きい場合もあるため成功する可能性は低くなると思います。


重要


 setup を実行して Windows をビルドアップデートを行う際は
 必ず、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選択してください。

 もちろん、インストールに失敗することもあるので必ず成功するとは限りません。

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