Lenovo リカバリ領域からリカバリイメージ展開の方法

Lenovo PC (Windows7) にて OS が起動しない

Windows10にアップグレードされており

OneKey Recovery が使えない等

リカバリー領域からの直接リカバリーイメージ( WIM )を展開する方法


・条件
今回は、UEFI(GPT)のWindows8モデル
HDD 内に Lenovo_Recovery 領域が存在し
FactoryRecovery フォルダ内に
cdrivebackup.wim と sdrivebackup.wim のファイルが存在する場合です。
※上記ファイル・フォルダは”保護されたOSファイル”です。
※隠しファイル表示では表示されません


【手順】


0.新しいハードディスクに展開する場合は以下のパーティションを作成


 ハードディスクの先頭から
 SYSTEM_DRV (約 1.6GB )※機種によって異なる可能性があるので元の HDD を参照
 Windows_OS (残り容量)
 上記ボリュームラベルを付けておくと、後でわかりやすい。

 ※元ハードディスクに展開する場合はパーティション作成は不要ですが
  Windows10 アップグレード後の場合は不要な回復パーティションがでているので
  それは削除してもらっていいと思います。


1.準備


 WindowsPE を起動する( USB/CD-ROM など)
 ※(別の PC で展開する場合は Microsoft Windows AIK のインストールが必要)


2.コマンドプロンプトを開く


 PE 上でメニューがあれば、それを選択。
 なければ Shift+F10 で開くと思う。


3.展開する


 展開する WIM は以下になります。

 sdrivebackup.wim → システム準備領域( SYSTEM_DRV )のイメージ
 cdrivebackup.wim → Cドライブ( Windows_OS )のイメージ
 
 初めに展開する先のドライブレターを確認しておいてください。
 ※ SYSTEM_DRV が先頭にくるので PE上では Windows_OS が C:\ と限らない

diskpart ( DISKPART を実行)

list volume

 を実行すると以下のように表示されます。
(例)
Volume 0 (番号)|C(ドライブレター)|ラベル(SYSTEM_DRV)|ファイルシステム(NTFS)
Volume 1 (番号)|D(ドライブレター)|ラベル(Windows_OS)|ファイルシステム(NTFS)
Volume 2 (番号)|E(ドライブレター)|ラベル(Lenovo_Reco)|ファイルシステム(NTFS)

 今回は、「 SYSTEM_DRV が C:\ 」 「 Windows_OS が D:\ 」 と
 リカバリ領域(Lenovo_Reco)が E:\ として説明

exit ( DISKPART を終了)


・SYSTEM_DRV の イメージの展開


 コマンドプロンプトに戻っていると思うのでコマンドを実行

 次のような形になります
 imagex /apply “展開元 wim のパス” 1 “展開先パーティションのパス”

(例)
imagex /apply E:\FactoryRecovery\sdrivebackup.wim 1 C:\

を実施すると SYSTEM_DRV ( C:\ ) に sdrivebackup.wim が展開されます。

・Windows_OS のイメージの展開

(例)
imagex /apply E:\FactoryRecovery\cdrivebackup.wim 1 D:\

を実施すると Windows_OS ( D:\ ) に cdrivebackup.wim が展開されます。

4.ブートさせるためアクティブ( active )のフラグを立てます。

上記、展開が終われば、再度DISKPARTを実行

diskpart

list volume

select volume 1 ( 1 = Windows_OS に相当するボリュームの番号(今回は 1 )

active

exit (終了)


5.シャットダウンと再起動


 ※上記で、正常に OS が起動してこない場合は
 OS インストールディスク(展開した OS と同じバージョン)を使用し
 修復 → コマンドプロンプトから以下コマンドを実施しBCDの再構築を実施

bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd

exit

再起動、再度インストールディスクよりスタートアップ修復
(※スタートアップ修復は 2 回やるほうがベター)

初期設定の画面が起動してくれば成功です。


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