富士通 起動しないPCからリカバリディスク作成方法

富士通 リカバリ領域からリカバリディスクの作成


前回こちらの記事にて
富士通PCでリカバリ領域からのリカバリディスク作成方法を紹介していましたが
条件としては、リカバリー領域内に MyRecovery\iso フォルダがあり
なおかつ isoimage\bootdisc.iso が存在するモデルのみ という条件でした。
Windows8 以降のモデルでは、ほとんど上記の条件に当てはまらないです。

その場合の起動しないPCからのリカバリディスク作成方法です。
こちらの条件としては以下になります。

・起動しないが、データの損傷などが発生していない
・パーティションがオリジナルの状態
・リカバリ領域が残っている

この条件を満たせば、おそらく作成可能です。


今回は「Windows10にアップグレード済みで起動しないPC(HDDは正常)」の手順になります。



1.インストールディスクより、C ドライブにWindows10をインストール

※元OSがWindows8の場合は、Windows8でも可能だと思います。
 Cドライブを選択して、そのままインストール(旧環境はWindows.oldに変わる)
 だめならCドライブを削除→作成でもいけると思います。
 あまり変更を加えたくないので、そのままインストールをおすすめ。


2.インストールが完了したら、初期設定のみ済ませます。

※最低でもネットワークのドライバが当たっていればOKです。
 ※ネットにつながらない場合は、ダウンロードは別のPCでもOKです。


3.リカバリ領域へ、ドライブレターを割り当てます。


 コマンドプロンプト(管理者)を起動し、以下コマンドでDISKPARTを実行

diskpart

list disk (ディスクの一覧を表示)

select disk 0 (元ハードディスクが0番の場合)

list volume (ボリュームの一覧を表示)

select volume 5 (リカバリ領域のボリュームを選択、約20GBくらい回復パーティション)
※今回は、5番目としますが環境によって変更してください

assign letter=X (リカバリのボリュームに対して X のドライブレターを割り当て)

exit (終了します。コマンドプロンプトも閉じてください)


4.ソフトウェアディスク検索の実行


 正常にドライブレターを割り当てされていたら、マイコンピュータに
 X ドライブが作成されていると思いますので、中を開きます。
 DrvCdSrc.exe を実行するとソフトウェアディスク検索が起動します。


5.書き込み拡張ユーティリティのインストール


 使用している型番を指定し
 左のウィンドウにリストがあり、その中の「書き込み拡張ユーティリティ」を選択
 右側のアイコンのセットアップを実施しインストールします。

 ※インストールできない と表示された場合は、プリインストールOSのバージョン
 と異なる場合があるので、富士通サイトよりダウンロードしてください。

6.Roxio Creator CL のインストール


 上記と同じように、「Roxio Creator CL」 を選択し
 右側のアイコンのセットアップを実施しインストールします。

 ※OSのバージョンによっては不要な場合あり

7.バックアップナビのダウンロードとインストール


 Googleなどで「バックアップナビ ダウンロード」で検索し
 富士通のページからバックアップナビをダウンロードしインストールします。


8.SQL Server Compact 3.5 のダウンロードとインストール


 https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5783
 こちらからダウンロードし、展開後インストールします。
 x86 と x64 が展開されますが、先に x86 をインストールし
 次に x64 をインストールします。
 ※使用OSが64bitでも両方必要です。


9.バックアップナビの起動

プログラムからバックアップナビを実行し、
 管理のメニューで「リカバリディスクの作成」を選択し
 リカバリディスクの作成を開始します。


正常にディスクが作成できれば完了です。

 

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