Windows ライセンスの引き継ぎについて まとめ

【 はじめに 】


 こちらで説明するのは
 今回ライセンス認証の引き継ぎに関して起こったトラブルを元にしています。
 不明点な部分も多いため、もしかすると間違っている可能性もあるため
 参考程度にしていただければと思います。


【 説明に必要な予備知識 】


・Windows ライセンス認証の引き継ぎ
 「Windows ライセンスを Microsoft アカウントにリンクさせる」に関しては
 過去の記事を参照してください。

・ジェネリックキーについて
 Windows 10 Home Edition YTMG3-N6DKC-DKB77-7M9GH-8HVX7
 Windows 10 Pro Edition VK7JG-NPHTM-C97JM-9MPGT-3V66T
 上記のようなキーになります。
 Windows7/8/8.1 などから Windows10 へアップグレードする際に
 Windows10 に割り当てられる 共通プロダクトキーのことです。
 ※もちろん上記のキーを入力して認証を取ろうとしても取れません。

・過去(初め)の Windows10(アップグレード)ライセンス認証の仕組み
 Windows10へアップグレードすると、上記のジェネリックキーに
 プロダクトキーが変更されます。
 その上で、GenuineTicket.xml (PCの情報が入ったもの)を元に
 ハードウェアIDのハッシュが認証サーバへ登録され認証がされます。
 ※でないとジェネリックキーで無限に認証できてしまうので

・現在(TH2以降)のWindows10(アップグレード)ライセンス認証の仕組み
 Windows7/8/8.1 のプロダクトキーが直接使用できるようになっています。
 GenuineTicket.xml は必要なくなりました。
 ※Windows7/8/8.1 のプロダクトキーが10用に昇格されるというイメージ?

・Windows8以降のプロダクトキーについて
 主にメーカー製のPCになりますが、マザーボード上にプロダクトキーが格納
 されています。


【 今回遭遇したケース 】


デスクトップPC マザーボード不調(起動する状態)によるマザーボード交換
Windows10 Version 1607 (OS build 14393) Aniversary Update
交換前の(元)マザーボード上にプロダクトキーが格納されている
交換後の(新)マザーボードには、プロダクトキーが格納されていない

1.新マザーボードの交換を実施

 Windowsのライセンスが通らない・・・

2.元のマザーボードに戻し、Windowsライセンス認証のリンク作業を行う

 Microsoft アカウントを取得し
 Microsoft アカウントに Windowsライセンスをリンクさせる
 リンクさせた後に、Creators Update のバージョンアップが始まってしまう

3.新マザーボードに再度交換

 ハードウェアの交換に伴う、ライセンス認証のアクティブ化の実施
 アクティブ化を実施しようとすると、エディションが異なるとエラー
 アクティブ化できず???

4.元マザーボードに再度戻す

 ライセンス認証サーバーにアクセスできない

5.ビルドアップデートを戻す

 ビルドを元に戻すため「以前のビルド(バージョン)に戻す」を実施

6.ライセンス認証の確認

 ビルドが戻った後に確認すると認証が取れている状態
 ここで、BIOS上に登録されているプロダクトキーに変更

7.再度、Microsoft アカウントにリンク

8.新マザーボードに交換

 ビルドアップデートは今回行わず、交換を実施
 ハードウェアの交換に伴う、ライセンス認証のアクティブ化の実施し成功

9.ビルドアップデートの実施

以上


★まとめ★


あくまでも推測になります(正しいとは限りません)

Windows7 や 8(8.1) などから、Windows10 へのアップグレード期間中に
アップグレードを行った場合は、ライセンス認証自体が
ジェネリックキー + GenuineTicket.xml にて行われている

その状態で、Microsoft アカウントに紐づけると
元のプロダクトキーが不明な状態で紐づいてしまう。

したがって、BIOS上に登録されているプロダクトキーに変更する必要がある。
但し TH2 以降の Windows10 で行わなければ、ならない(できない?)

その状態で、紐づけることにより元プロダクトキーが有効になる。

という仕組みではないかと推測されます。
 

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